「歯ぐきが腫れる」「歯みがきで血が出る」・・・そんな症状、見過ごしていませんか?
実はそれ、歯ぐきの病気である歯周病のサインかもしれません。
歯周病はお口の中だけでなく、全身の健康にも影響を与えることがあります。
今回は、歯周病が体にどんな影響を与えるのか、わかりやすく解説していきます。

歯周病ってどんな病気?
歯周病は、歯と歯ぐきのすき間に潜む細菌(歯周病菌)が原因で起こる病気です。
この細菌は空気が苦手で、歯ぐきの奥深くなど見えない場所に隠れて増殖します。
その結果…
- 歯ぐきの腫れ
- 出血
- 口臭の悪化
といった症状が現れます。
さらに進行すると、細菌が出す毒素によって歯を支える骨が溶けてしまうこともあります。
これが進むと、最終的には歯が抜けてしまうことも…。

実は怖い!歯周病は全身に影響する
歯周病の怖さは、口の中だけにとどまりません。
歯ぐきから出血している部分は、いわば「細菌の入り口」。
そこから歯周病菌が血液の中に入り込み、全身へ運ばれてしまうのです。
その結果、さまざまな病気と関係し、互いに悪化させ合うことがわかっています。
歯周病はどうやって体に広がるの?
流れはとてもシンプルです。
- 歯周病菌が歯ぐきで炎症を起こす
- 歯ぐきが腫れたり出血する
- 出血部分から菌が血液へ侵入
- 血流に乗って全身へ拡散
つまり、口の中の小さな炎症が、全身に影響する引き金になるのです。
歯周病が関係する主な病気
現在、歯周病と関係があるとされる病気は50種類以上。
その中でも特に注意したいものを紹介します。

糖尿病
歯周病の炎症によって出る物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを弱めてしまいます。
そのため、
- 糖尿病の発症リスクが上がる
- すでにある糖尿病が悪化する
動脈硬化
歯周病菌が血管に入り込むと、血管の内側で炎症を起こします。
これが蓄積すると、
- 血管が硬くなる
- 詰まりやすくなる
といった動脈硬化につながると考えられています。
早産・低出生体重児
妊娠中の歯周病も要注意です。
炎症物質が子宮に影響し、
- 早産
- 低出生体重児の出産
のリスクを高めるとされています。
そのリスクは、歯周病でない人の約7.5倍とも言われており、決して無視できません。
アルツハイマー型認知症
近年の研究では、歯周病菌が脳に影響を与える可能性も指摘されています。
特に、「アミロイドβ」というたんぱく質の蓄積に関与し、アルツハイマー型認知症の発症に関係していると考えられています。
今日からできる歯周病対策
歯周病を防ぐために大切なのは、毎日のケアと定期的なプロのケアです。
自宅でできること
- 丁寧な歯みがき(特に歯と歯ぐきの境目)
- デンタルフロスや歯間ブラシの使用
歯科医院でできること
- 歯石除去
- 歯周ポケットのクリーニング
- 定期検診(目安:3〜6ヶ月)
- PMTC
歯ブラシだけでは届かない汚れは、プロに任せることがとても重要です。
まとめ
歯周病は「歯ぐきの病気」と思われがちですが、実際は全身の健康に関わる病気です。
- 血液を通じて全身に影響する
- さまざまな病気を引き起こす・悪化させる
- 早めのケアで予防できる
毎日の歯みがきに加えて、歯医者さんでの定期的なケアを習慣にしていきましょう。
歯ぐきのサインを見逃さず、体全体の健康につなげていきたいですね。
