歯科コラム

2019.07.01

矯正セミナー

こんにちは、歯科医師の村木です。6月23日にMOS矯正セミナーに参加してきました。2月からはじまり今回は第五回目でMFTという内容についてでした。

MFTとは、口腔筋機能療法の事で舌・口唇・頬筋・咀嚼筋の機能を改善し歯列に及ぶ筋圧のバランスを整えるプログラムの事です。口腔周囲筋の訓練、咀嚼・嚥下・発音訓練・口唇と舌の訓練などのより構成されますが、それぞれの患者様の状態により内容がかわります。

MFTをもし行わないと、舌癖が改善されずに咬み合わせが安定しなかったり、矯正の期間が長くなったり、後戻りしてしまいます。

MFTを行う事で、発音の改善、口の周りの筋肉のバランスがよくなり、口元が綺麗になり、正しい嚥下咀嚼が出来るようになります。

正しい口腔機能、表情筋の活動、成長発育の促進、鼻呼吸、家庭環境・生活習慣が好ましい口腔周囲筋調和の獲得につながります。

矯正治療は予防歯科のひとつと考えられていて虫歯や歯周病の予防だけでなく、顎の運動や成長を妨げる原因を排除して本来の成長発育を促す事により、矯正治療はその後の人生に起こりうる問題を早期に予防することも可能になります。実際正常な歯並びの方は歯並びが悪い方より歯を失いにくいというデータもあります。将来的に口腔機能が低下してきても誤嚥性肺炎等になりにくいように口腔機能をできるだけ向上させておくことが大切です。100年時代と言われる現代で自分の歯を長期に維持して機能させる為にも歯列異常がある場合は矯正をお勧めします。

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