歯科コラム

2019.09.10

口腔内から病気を防ぐ!

こんにちは、歯科医師の村木です。以前に、口腔内から病気を防ぐ!というセミナーに参加しました。

日本人の平均寿命は年々順調に伸びてはいるのですが平均寿命と健康寿命との差は男性では8年、女性では12年とほとんど変化はありません。今回のセミナーは元気で長寿の実現をめざすために何が必要かという事を学びました。

さまざまな病態の改善には栄養素が必要になります。例えばインフルエンザは毎日ビタミンCを1200IU摂取すると罹患率が42%減少しますが食事だけで摂ろうとすると焼き鮭100g(大きめ1きれ)で1576IU、うなぎ蒲焼160g(1尾分)で1216IUになり毎日の食生活だけでは摂取していくのは困難と考えられるので、サプリメント摂取も必要になっていきます。病気として表に現れてない未病として潜在的な栄養欠乏があるので栄養素は十分摂取していく事が大切です。

歯の丈夫な人、重度歯周病が無い人は医科の医療費が約1.5倍安くなる、というデータもあります。メタボリックドミノという考え方では、歯学が医学の上流に位置して、メタボリックシンドローム等の生活習慣の発生をさかのぼると栄養摂取に関わる咀嚼や咬合機能が口腔内細菌の影響にたどりつきます。たった一つのドミノを倒すとだんだんと上流から下流に影響がでていきます。ブラッシング、フロスの使用、定期的な歯科検診受診で死亡率が低下します。歯科に関わる行動が長寿に大きく関わっています!また要介護になる原因のトップは認知症ですが、認知症の原因は脳内の炎症ですが、慢性炎症と最も関係する歯周病は認知機能の低下を加速します。歯科治療の重要性を再確認できる勉強会でした、患者様の健康寿命をのばしていけるようにこれからも治療に精進していきます。

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