自分の口の中が思った以上に危機的状況である事に
(今更)気づいた私は、焦り始めました。
本当の事が分かると、心配性の性格が強く出てきます。
その時からは毎日、自分の咬合について悩むようになりました。
「早く矯正しなければ、
歯にダメージが蓄積して抜けてしまうかもしれない」
「抜けたらどうしよう…」
天然の歯が如何に素晴らしく、
機能的に優れていて
それに勝るものは無いという事は
歯科の勉強をしていく上で嫌という程理解出来ました。
「自分の歯を、守らなければ…」
その為には、再度矯正を開始するしかありませんでした。
しかし私は過去に矯正治療を受けた経験がある為、
痛みが出る事も治療期間が長期にわたる事も知っていました。
それ故に、実際やっていくかどうか大いに悩みました。
しかし、時は刻一刻と流れ、私の咬合は日々悪化していきます。
「よし、矯正を開始しよう。」
悩んだうえでの最終的な私の出した結論です。
しかし、やると決めたからには
どこで治療を受けるか決めなければなりません。
私がそう決めた所で、現実はそう甘くはありませんでした。
過去に何名かの先生に口腔内を診て頂く機会がありましたが、皆口を揃えてこう仰いました。
「これは…治すのが相当難しいねぇ…」
「完全に治るかどうか、ちょっと分からないな…」
私は先が見えなくなってしまいました。
これから、どうすれば良いのだろう?